WORKING MOTHER

ワーキングママ

中嶋京子 Kyoko Nakajima

産休に入るまで全力疾走

私が産休を利用したのは、入社10年目のときでした。結婚しても何も変わらず、とにかく仕事に無我夢中だった私にとって、その現場から離れることに実感がわかず、寂しい気持ちもありました。それまでアドバで過ごした日々が、刺激的でとても充実していたからこそだと思います。「絶対に1年で帰ってくる」、その強い意志をアピールしながらお休みに入りました。
そんな後ろ髪ひかれる思いでお休みに入った私ですが、やっぱりわが子は可愛い。1年の期限が迫り、娘と過ごす時間のカウントダウンが始まるころ、この子を保育園に預けて働くのか・・・寂しいな・・・なんて、ちょっとナーバスになった時期もありました。そんなとき、復帰前の最終面談で、社長の敏さん(私の直属の上司)から、復帰後にあれをやってほしい、これをやってほしい、と色々な要望を頂きました。ここで一気に仕事モードのスイッチが入りましたね。アドバに求められていることが嬉しかったし、またここで働けるというワクワクした気持ちが、自然と背中を押してくれました。

時間と、自分と、戦う

 

チャンスがあるから、前を向ける

私は、お休みに入る前と同じ職階、フルタイム勤務で復帰しました。同じ職階で戻るからには、仕事の責任も以前と変わりません。とはいえ以前のように、いつまででも残って仕事ができる状況ではなく、お迎えの時間という制約が加わりました。また残業するときは、事前に両親や主人に頼んでおかないと無理な状況。ここまで時間に縛られて仕事をしたことがなかったので、とにかく効率にこだわりました。そして、急に休んでしまった場合でも対応できるように、書類の場所を明確に指示できるようにしておいたり、前倒しでできることをやるようにしています。
それでも、どうしようもないトラブルも起きます。ある日退社時刻直前に、メールサーバーがダウンしたことがありました。私の担当すべき仕事なのに、どうしても娘のお迎えのために帰らなければならない。結局、後輩に対応を任せ、私は退社することに。帰り道もずっと気になって、電話を入れて確認はするものの、自分には何もできませんでした。また、自分は助けてもらっているのに、他の人のヘルプができない。ゆっくり後輩の話を聞いてあげられない、など無力さを感じることも多々あります。「時間」という障害は、ワーキングママならば誰でもぶつかる壁かもしれません。仕事と家庭の両立は、言葉でいうほど簡単なものではありませんでした。

限られた機会だからこそ

総務を担ってきたから余計に、強く感じるのかもしれません。働く女性の多くは自分のライフイベントや外部要因によって、働き方を変えざる得ない時がきます。アドバでも出産した女性皆がワーキングママになれたわけでもなく、退職を選んだ人たちもいます。その理由は「子どもを保育園に入れられなかった」「旦那さんの転勤」などそれぞれですが、産休を終えて女性が正社員として勤務するのは本当に限られた時間の中のチャンスだと思うのです。今、私は親や主人、社内の協力も得られ、大変な中でもなんとか両立ができています。でも、突然頼っている親が病気になるかもしれないし、主人が転勤になるかも…。想像したらキリがないですが、今はとにかくできることを取捨選択して、やれるだけのことを全力でやろうと思っています。

「働く」ことへの決意と覚悟

楽に仕事がしたいなら、アドバを選んでいないと思います(笑)。家の近くで、時間も仕事量もきっちり決まったアルバイトをして、早目に保育園にお迎えに行くことだってできます。でもそれではきっと、私自身が満足しなかったのだと思います。例え保育園のお迎えがビリになったって、アドバで頼られる仕事をしたい、責任を与えられたい、そう思っています。娘が熱を出したとき、一番に頭に浮かぶのは「仕事どうしよう」です。娘の体調よりも仕事が気になるなんて、母親失格かもしれません。突き詰めれば、今は『自分のため』に仕事をしているのかもしれません。ときどき、これは自己満足なのでは・・・と思うときもあります。
だけど私はアドバで頑張っているみんなと、同じステージで走りたい。その想いはどうしても捨てられないのです。自分で選んだ道です。母であることを言い訳にしたくないし、後悔もしたくないのです。私がこうやって仕事にまっすぐに向きあっていれば、いつか娘にも伝わるはず。保育園で頑張る娘に恥じないよう、母は頑張ります。

PRIVATE PHOTO
PRIVATE PHOTO 2歳の運動会では、“かけっこ”でも歩き、ダンスは棒立ち、親子競技も抱っこをおねだりでしたが、3歳は見違えるようでした! “かけっこ”もちゃんと走れたし(ちなみに2位)、玉入れやダンスも上手にできました。たった1年でこんなに違うものかと、成長を目の当たりにしました。人の子の成長は早いと言いますが、自分の子も早いですね。